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日銀当座預金の推移と国際ルールから読む日銀の為替介入タイミング、介入規模

この記事では2024.04.29~2024.05.02に行われたとされる為替介入について、また為替介入の国際ルールについて僕も知らなくて今回様々な人の共有で為になったことを出来る限り端的にわかりやすくまとめていきます。

 

為替介入と国際ルール


為替市場は国際経済のバロメーターとして重要な役割を果たしていますが、市場の急激な変動に対応するため、国家は為替介入という手段を用いることがあります。この為替介入には、国際通貨基金(IMF)によって定められたルールが存在します。

為替介入の条件

介入の回数: 6か月間に3回まで
介入期間: 各回の介入は3営業日以内に完了する必要があります。
申請の必要性: 実行から3営業日を過ぎると、再度実行する際にはIMFに申請が必要です。

IMFのルールの目的

IMFのルールは、市場の無秩序を防ぎ、国際経済の安定を図るために設けられています。これにより、各国は市場の安定を図りつつ、国際ルールを遵守することが求められます。

為替介入の判断根拠

為替介入は、為替相場の急激な変動を抑制し、市場の安定化を図るために行われます。日本では、財務大臣がこの介入を決定し、日本銀行が実務を遂行します。為替市場に関する情報は日本銀行から毎日財務省に報告され、財務大臣が為替介入を必要と判断した場合、為替相場の変動要因や市場情報を基に介入が決定されます。

 

日銀の介入の実例

日本銀行(日銀)は円相場の安定を図るために、IMFのルールに基づいた為替介入を行っています。



1回目の介入


日付: 2024年4月29日
日付: 2024年4月29日
介入規模: 約5.5兆円
背景: 円相場が一時1ドル=160円を突破

2回目の介入


日付: 2024年5月2日
介入規模: 約3.5兆円
重要性: この介入は、IMFのルールに基づく締め日にあたり、日銀はこのタイミングを戦略的に利用しました。

 

 

覆面介入と通常の介入の違い

今回の日銀による介入は覆面介入と呼ばれるものでした。覆面介入とはどのようなものなのでしょうか?
覆面介入は、政府が介入の事実を明らかにしないタイプの為替介入です。その狙いは、市場を「疑心暗鬼」に陥れ、恐怖心を煽ることで為替の動きを封じることにあります。覆面介入は、介入のあった翌日以降に持続的な効果があることが明らかにされています。

一方、通常の介入は、介入の事実を公表することで市場に直接的な影響を与えるものです。この透明性は、市場参加者にとってはむしろ安心材料となり、ドル買いの絶好の「買い場」となることもあります。

 

2024年の為替介入と日銀当座預金の推移

1回目の介入:4月29日

4月29日の為替介入は、日銀当座預金の増加を見ると、約5.5兆円の規模で行われたと推測されます。この日、日銀当座預金の残高は前日比で大幅に増加し、市場ではこの変動が介入の証拠と見なされました。具体的には、当座預金の残高が前日比で約5.5兆円増加しています。

 

2回目の介入:5月2日

5月2日の介入では、日銀当座預金の残高が前日比で約3.5兆円増加し、これが為替介入の証拠とされています。市場ではこの日の円相場の動きと当座預金の増加が連動していると分析されており、約3.5兆円の為替介入が行われたと見られています。

 

合計介入規模

4月29日と5月2日の2日間で、日銀当座預金の残高は合計で約9兆円増加しました。これは、政府・日銀による為替介入の結果と見られ、ドル円相場の急激な円高進行を抑制するための措置として解釈されています。

まとめ


為替介入は、国際経済の安定を図るための重要な手段です。日銀は、国際ルールを遵守しつつ、円相場の安定を図るための戦略的な介入を行いました。

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