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eMAXIS Slim全世界株式における日本株を入れるか入れないかの選択

全世界株式インデックスファンドを選ぶ際、日本株を含むか除くかという選択は、投資家にとって重要な決定です。ここでは、eMAXIS Slim全世界株式インデックスファンドにおいて、日本株を含むタイプと除くタイプの違いや、それぞれのメリット・デメリットについて詳しく解説します。

eMAXIS Slim全世界株式インデックスファンドの種類

eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)

日本株を含む全世界株式インデックスファンド。

eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)

日本株を除く全世界株式インデックスファンド。

信託報酬の比較

eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)

信託報酬:0.1144%(税込)

eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)

信託報酬:0.1144%(税込)
どちらのファンドも信託報酬は同じです。

シャープレシオの比較

シャープレシオは、リスクに対するリターンの効率を示す指標で、この数値が高いほど投資効率が良いとされます。全世界株式(除く日本)の方が若干高い数値を示しています。

eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)

シャープレシオ:0.60(2024年時点)

eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)

シャープレシオ:0.65(2024年時点)

各国の投資割合

日本株の保有割合7%をどう捉えるかが選択の決め手になりそうです。
米国株等他国の保有割合にも影響があるのも小さいようで長期的に見れば影響のありそうなポイントですね。

eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)

米国:約59%
日本:約7%
イギリス:約4%
フランス:約3%
カナダ:約3%
その他:約24%

eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)

米国:約63%
イギリス:約4%
フランス:約3%
カナダ:約3%
その他:約27%

日本株を含むタイプのメリット・デメリット

メリット

ホームカントリーバイアスの活用

日本の経済や政治、企業文化に詳しい日本人投資家にとって、理解しやすく安心感がある。

為替リスクの低減

日本株を含むことで、円建て資産の割合が増え、為替変動の影響を受けにくくなる。

国内市場の安定性

「有事の円」といわれる日本円、日本市場は他国市場と異なる動きをすることがあり、特にグローバルな経済危機の際に比較的安定していることがある。

デメリット

日本経済の低成長リスク

少子高齢化や人口減少、低成長のリスクを抱える日本経済に依存する部分が増える。

重複投資のリスク

多くの日本人投資家は既に個別株や国内の投資信託を通じて日本株に投資しているため、全世界株式インデックスファンドで再び日本株に投資することで、ポートフォリオの分散効果が低下する可能性がある。

日本株を除くタイプのメリット・デメリット

メリット

分散効果の向上

日本株を除くことで、投資先がより国際的に分散され、リスク分散が強化される。

為替リスクの分散

円建て資産が減り、ドルやユーロなどの他の通貨建て資産が増えることで、為替リスクが分散される。

高成長国への投資

日本株を除くことで、成長期待の高い新興国や他の先進国への投資比率が高まり、長期的な成長を享受しやすくなる。

重複投資の回避

既に個別株や国内の投資信託で日本株に投資している場合、日本株を除くことで重複投資を避けることができる。

デメリット

為替リスクの増加

円建て資産の割合が減り、為替変動の影響を受けやすくなる。

国内市場の安定性を享受できない

日本市場の特有の安定性を享受できない可能性がある。

ホームカントリーバイアスの低下

日本の経済や企業に対する深い理解を活かしにくくなる。

まとめ

eMAXIS Slim全世界株式インデックスファンドを選ぶ際、日本株を含むか除くかは、投資家のリスク許容度や投資目的に応じて異なります。

リスク分散や成長性を重視する投資家や、シャープレシオを参考に利益を追求するのであれば日本株を除くタイプが適しているように思います。

個人的な考えですが、新NISAの成長投資枠ないし特定口座で日本個別株、国内債券を運用している人は(除く日本)そうでない方は日本株を含む普通のオルカンでよいのではないかなと思います。管理人も普通のオルカンに投資しています。
この記事を書きながら「あれ?(除く日本)でもいいんじゃ...?」と思ったのは内緒です。
悲しいことですが日本の成長力が衰えればeMAXIS Slimシリーズは自動で投資割合を調整してくれるので保有割合も変わりますしね。
日本個別株を保有していなくても給与や貯金を円建てで支給、保有されているのも加味して「日本(円)に依存している」と考え(除く日本)を選ぶのも理解できるので完全にここは好みと考え方ですね。

どちらの選択肢も一長一短があるため、自身の投資スタイルや資産状況に応じて最適な方を選びましょう。


その他、考察に関する記事はこちら

boyasawa.hatenablog.jp

「eMAXIS Slim全世界株式とS&P500の比較」についての記事はこちら

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「eMAXIS Slimシリーズが人気の理由【全世界株式とS&P500の比較】」についての記事はこちら

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