底辺会社員の投資備忘録

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注目すべき世界の株価指数

 

投資家にとって、株価指数は市場全体のパフォーマンスを把握するための重要な指標です。多くの人がアメリカのS&P 500やナスダックに注目しますが、これら以外にも世界には数多くの重要な株価指数があります。これらの指数に注目することで、グローバルな経済状況をより総合的に理解することができます。

各国の株価指数は、その国の経済活動、産業の発展状況、企業のパフォーマンスを反映しています。これにより、投資家は地域ごとの市場動向やリスクを把握し、より多様なポートフォリオを構築することが可能になります。以下に紹介する主要な株価指数を知ることで、国際的な投資判断がより正確になります。

※この記事では「単純平均」「加重平均」という言葉が出てきます。
わからない方は以下の記事を参考にしてください。

boyasawa.hatenablog.jp


凄く簡単に言うならば
「単純平均」は文字通りの各企業の株価を単純に平均したもの。
「加重平均」は各企業の規模による調整を加えた(時価総額の大きい企業の影響が大きい)もの。
と思っていただければ問題ないかと思います。

世界各国の主要な株価指数

日本

 日経平均株価(Nikkei 225)

日経平均株価は、業種等バランスを考慮し選出された日本経済を代表する225社の株価の動きを示す指標であり、日本の経済動向を把握するために重要です。この指数の推移は、日本の製造業や技術産業のパフォーマンスを反映しており、日本経済の健康状態や成長性を理解するための重要な手がかりとなります。

算出方法
日経平均株価は、日本を代表する225社の株価の単純平均です。具体的には、225社の株価を合計し、調整した後で225で割った数値です。

主な投資対象
トヨタ自動車、ソニー、ホンダなどの大企業。

特色
日本の製造業が多く含まれており、日本の経済状況を反映します。

TOPIX(東証株価指数)

TOPIXは、東京証券取引所に上場している全ての銘柄を含む広範な指数であり、市場全体の動向を反映します。この指数を見ることで、日本の企業全体のパフォーマンスを把握でき、経済の安定性や成長性を評価することができます。

算出方法
TOPIXは、東京証券取引所に上場している全ての銘柄の時価総額(株価×発行株数)を基にした加重平均で計算されます。

主な投資対象
東証一部の全銘柄。

特色
市場全体の動きを反映し、日経平均株価よりも広範な経済状況を示します。

※日経平均株価とTOPIXの違い

日経平均株価は単純平均で計算されるため、株価の高い企業の影響を強く受けます。一方、TOPIXは加重平均で計算されるため、時価総額の大きい企業の影響を強く受けます。

日経平均株価は225社のみに焦点を当てているのに対し、TOPIXは東証一部上場の全銘柄を含むため、より市場全体の動向を反映しています。

アメリカ

ダウ平均株価(Dow Jones Industrial Average)

ダウ平均株価は、アメリカの主要な30社の株価の動きを示す指数で、アメリカ経済の指標として広く利用されています。この指数の推移は、アメリカの大企業のパフォーマンスを反映し、経済の健康状態や市場の信頼性を評価する際に役立ちます。

算出方法
ダウ平均株価は、アメリカの主要な30社の株価の単純平均で計算されます。30社の株価を合計し、その合計を調整して算出されます。

主な投資対象
Apple、Microsoft、Coca-Colaなどの大企業。

特色
アメリカ経済の指標として広く利用されており、歴史的に最も古い株価指数の一つです。

S&P 500

S&P 500は、アメリカの主要500社の株価の動きを示す指数で、アメリカ経済の広範な状況を反映します。この指数の変動を追うことで、アメリカ全体の経済成長や市場のトレンドを把握することができます。

算出方法
S&P 500は、アメリカの主要500社の時価総額を基にした加重平均で計算されます。各企業の時価総額を合計し、全体の総額から各企業の割合を求めます。

主な投資対象
Apple、Microsoft、Amazonなどの大企業。

特色
アメリカの広範な経済状況を反映するため、投資家にとって信頼性が高いです。

※ダウ平均株価とS&P 500の違い

ダウ平均株価は単純平均で計算されるため、株価の高い企業の影響を強く受けます。一方、S&P 500は加重平均で計算されるため、時価総額の大きい企業の影響を強く受けます。
ダウ平均株価は30社のみに焦点を当てているのに対し、S&P 500は500社を含むため、より広範な経済状況を反映しています。

イギリス

FTSE 100

FTSE 100は、イギリス経済の健康を示す指標であり、ロンドン証券取引所に上場している時価総額上100社の株価を基にしています。この指数の動向を追うことで、イギリスの経済成長や市場の安定性を評価することができます。

算出方法
FTSE 100は、ロンドン証券取引所に上場している時価総額が大きい100社の株価を基にした加重平均で計算されます。

主な投資対象
HSBC、BP、Royal Dutch Shellなどの大企業。

特色
イギリス経済の健康を示す指標として利用されます。

中国

上海総合指数(SSE Composite Index)

上海総合指数は、中国本土市場の動向を反映する重要な指標です。中国の経済は依然として成長を続けており、この指数の動向を追うことで、中国経済の安定性や成長性を評価することができます。

算出方法

上海総合指数は、上海証券取引所に上場している全ての銘柄の時価総額を基にした加重平均で計算されます。

主な投資対象

中国石油天然気、中国工商銀行などの大企業。

特色

中国本土市場の動向を反映します。

ドイツ

DAX(Deutscher Aktienindex)

DAXは、ドイツ経済の指標として利用されており、時価総額上位30社の株価を基にしています。この指数の動向を追うことで、ドイツの経済成長や企業のパフォーマンスを評価することができます。

算出方法

DAXは、フランクフルト証券取引所に上場している主要な30社の時価総額を基にした加重平均で計算されます。

主な投資対象

BMW、Siemens、Bayerなどの大企業。

特色
ドイツ経済の指標として利用されます。

フランス

CAC 40

CAC 40は、フランス経済の動向を反映する指標で、時価総額上位40社の株価を基にしています。この指数の推移を追うことで、フランスの市場の健康状態や成長性を評価することができます。

算出方法

CAC 40は、パリ証券取引所に上場している時価総額が大きい40社の株価を基にした加重平均で計算されます。

主な投資対象

L'Oréal、Total、Sanofiなどの大企業。

特色

フランス経済の動向を反映する指標として利用されます。

香港

恒生指数(Hang Seng Index)

恒生指数は、香港市場の動向を示す主要な指標で、主要な50社の株価を基にしています。この指数の推移を追うことで、香港の経済活動や市場のトレンドを把握することができます。中国への影響も大きいため中国経済の動向も反映されます。

算出方法
恒生指数は、香港証券取引所に上場している時価総額が大きい50社の株価を基にした加重平均で計算されます。

主な投資対象
HSBC、Tencent、China Mobileなどの大企業。

特色
香港市場の動向を示す主要な指標です。

インド

BSE Sensex(Bombay Stock Exchange Sensitive Index)

インドのBSE Sensexは、急速に成長するインド経済を反映する重要な指標です。インドは経済成長率が高く、人口増加も著しいため、この指数の動向を追うことで、インド市場の活力や成長性を評価することができます。

算出方法

BSE Sensexは、ボンベイ証券取引所に上場している主要な30社の時価総額を基にした加重平均で計算されます。

主な投資対象
Tata Consultancy Services、Reliance Industries、HDFC Bankなどの大企業。

特色
インド経済の動向を示す指標として利用されます。

まとめ

各国の株価指数は、その国の経済状況を反映する重要な指標です。各指数は独自の算出方法を持ち、投資家にとっての参考となる情報を提供します。例えば、単純平均は各銘柄の株価を均等に扱い、加重平均は企業の規模を反映します。これらの指数を理解することで、世界経済の動向をより正確に把握できます。

今回は株価指数に注目して記事にしましたが、株価指数だけでなく金利、為替、商品にも着目することで世界全体としての経済の動きを把握する相場感を培う助けになると思います。

余裕のある方はビットコインをはじめとした仮想通貨にも目を向けることでより広く深い目線で世界経済を見渡せるかもしれませんね。

では、本日はここまで

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