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【もしトラ】トランプ氏再任による為替変動のシナリオ

トランプ氏とバイデン氏の討論の様子が話題ですね。私はあまり英語や米国文化に通じているわけではないので、もしかしたら誤認かもしれませんが、バイデン氏のご様子をみると拮抗していたここまでの戦局も今後、トランプ氏の方が優勢になるのかなと感じました。ここでトランプ氏」が再任されたシナリオ、俗に言う「もしトラ」について軽く考えていきましょう。

バイデン氏の政策等との対比記事はこちら

boyasawa.hatenablog.jp


トランプ氏再任のシナリオ

2024年の大統領選挙でドナルド・トランプ氏が再任された場合、彼の政策が為替市場に大きな影響を与えることが予想されます。過去の大統領任期中に実施された政策やその影響を考慮すると、再任後も類似の政策が取られる可能性があります。
この記事では、過去のトランプ氏の政策も踏まえ今後の政策、およびその影響について考えていきます。

トランプ氏の政策及びその影響

  1. 関税と貿易戦争

    • トランプ氏は、過去の任期中に中国や他の国に対して関税を引き上げ、貿易戦争を引き起こしました。再任後も同様の貿易政策を継続する可能性が高く、これはドルの強さに影響を与える可能性があります。
    • 影響:関税の引き上げは、米国製品の価格を上昇させ、他国からの輸入が減少する可能性があります。これにより、貿易赤字が減少し、ドルが強くなる可能性があります。
  2. 減税政策

    • トランプ氏は、減税政策を推進し、企業や個人の税負担を軽減しました。再任後も同様の政策が続けられる可能性があります。
    • 影響:減税により消費と投資が刺激され、米国経済の成長が加速する可能性があります。これにより、ドルの価値が上昇する可能性があります。
  3. 金融政策の影響

    • トランプ氏は、過去に連邦準備制度理事会(FRB)に対して金利引き下げを求める圧力をかけました。再任後もFRBに対する影響力を行使し、金利政策に影響を与える可能性があります。
    • 影響:金利引き下げが進むと、ドルが弱くなる可能性があります。しかし、同時に減税や規制緩和が行われると、経済成長が促進され、ドルが強くなる可能性もあります。

起こりうる為替変動

ドル高シナリオ

  • 貿易戦争の激化:他国に対する関税引き上げが続けば、米国への輸入が減少し、貿易赤字が縮小する可能性があります。これにより、ドルが強くなることが予想されます。
  • 減税による経済成長:企業の税負担が軽減され、投資が増加することで米国経済が成長し、ドルの価値が上昇する可能性があります。

ドル安シナリオ

  • 金融政策の緩和:トランプ氏の圧力によりFRBが金利を引き下げると、ドルが弱くなる可能性があります。
  • 貿易摩擦による経済不安:貿易戦争が激化すると、経済不安が高まり、ドルが下落する可能性があります。

米国市場、日本市場、世界市場への影響

米国市場への影響

  • ドル高の場合

    • 輸出企業への影響:ドル高により米国製品の価格競争力が低下し、輸出企業の業績が悪化する可能性があります。
    • インフレ抑制:輸入物価が低下し、インフレが抑制される可能性があります。
    • 株式市場:経済成長が続けば、企業の業績が改善し、株価が上昇する可能性があります。
  • ドル安の場合

    • 輸出企業の恩恵:ドル安により米国製品の価格競争力が増し、輸出企業の業績が改善する可能性があります。
    • インフレ加速:輸入物価が上昇し、インフレが加速する可能性があります。
    • 株式市場:インフレが進むと、FRBが金利を引き上げる可能性があり、これが株式市場に悪影響を与える可能性があります。

日本市場への影響

  • 円安シナリオ

    • 輸出企業の利益増:円安になると、輸出企業の海外収益が円換算で増加し、業績が改善します。これにより株価が上昇する傾向があります。
    • 株式市場全体の上昇:輸出企業が多くを占める日経225インデックスなどは、円安時に全体的に上昇しやすくなります。
  • 円高シナリオ

    • 輸出企業の利益減:円高になると輸出企業の利益が減少し、株価が下落する可能性があります。
    • 株式市場全体の低迷:輸出企業の業績悪化が日経225インデックスなどに影響を与え、市場全体が低迷する可能性があります。
    • 国内需要の強化:円高は輸入品の価格を下げるため、国内消費や設備投資が増加し、内需関連企業の株価を支える要因になることもあります。

世界市場への影響

  • ドル高の影響

    • 新興国経済への圧力:ドル高は新興国にとって資本流出のリスクを高め、経済不安定要因となる可能性があります。
    • 貿易量の減少:ドル高により貿易が抑制され、世界経済の成長が鈍化する可能性があります。
  • ドル安の影響

    • 新興国経済の安定:ドル安により新興国への資本流入が増え、経済成長が促進される可能性があります。
    • インフレリスク:ドル安により輸入物価が上昇し、世界的なインフレリスクが高まる可能性があります。

トランプ氏再任、為替の変動等を原因として上昇するであろうセクターと企業及び、その根拠

  1. エネルギーセクター

    • 理由:トランプ氏はエネルギー政策で国内生産を重視するため、シェールガスや石油産業が恩恵を受ける可能性があります。特にエクソンモービル(Exxon Mobil)やシェブロン(Chevron)などの大手エネルギー企業が注目されます。
  2. 防衛セクター

    • 理由:トランプ氏は防衛予算の増加を支持しており、ロッキード・マーティン(Lockheed Martin)やレイセオン(Raytheon)などの防衛関連企業が恩恵を受ける可能性があります。
  3. 金融セクター

    • 理由:減税政策や規制緩和により、金融機関の収益性が向上する可能性があります。特にJPモルガン・チェース(JPMorgan Chase)やバンク・オブ・アメリカ(Bank of America)などの大手銀行が注目されます。
  4. 製造業セクター

    • 理由:関税政策により国内製造業が保護され、キャタピラー(Caterpillar)やゼネラル・エレクトリック(General Electric)などの企業が恩恵を受ける可能性があります。

まとめ

この記事は、トランプ氏が再任された場合の為替変動やその影響を考慮した上で、投資家が注目すべきセクターと企業について考えてきました。
不確定なことが多いので、何とも言えませんが、今後起こりうる可能性と一つとして考えておくことは有意義だと思います。もちろんバイデン氏が勝つ可能性もありますしね。

インフレ鎮火のための利上げに整理がつき、いよいよ利下げが目前かというタイミングでの選挙になります。政策の違いによるセクターや個別企業への影響だけではなく、金利、為替への影響も大きいと思います。
特に過度ともいえる円安が進む日本では為替への影響次第で家計の命取りになりかねません。かといって外貨に円を逃がすとそれも円安要因なのですが...

既に外貨である程度保有している私個人としては、円高になると外貨建て資産が目減りしてしまうので、過去のトランプ氏のドル安政策が怖いところです。

今回はあまり触れませんでしたが、トランプ氏はここのところ仮想通貨に対して寛容な姿勢を見せています。
若者の支持者を取り込む目的もあるのでしょうが、トランプ氏勝利の際は仮想通貨等の規制緩和や仮想通貨決済などに対する前向きな姿勢を見せれば仮想通貨市場にも大きな影響を与えるでしょう。

どうでしょうねぇ...どちらが勝つと私はもうかるのでしょうねぇ...なんて考えたところで長期投資を前提とした私の投資スタイルだと大した影響はないんですよね。
そう思って気楽に選挙まで見守りたいと思います。

では、本日はここまで

バイデン氏の政策等との対比記事はこちら

boyasawa.hatenablog.jp

その他、考察に関する記事はこちら

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