新NISAやiDeCoを有効活用するために、投資信託の選択は重要です。今回は、税制優遇を最大限に活用するためのポイントを解説します。
今回仮定する条件
・長期的な保有が前提(少なくとも20年以上の運用)
・新NISA、iDeCoを利用するので非課税枠を活用したい。
・税金面を考えてい配当再投資型
・目的は収入を増やすと言うよりは資産を増やすこと
・現金にはある程度余裕あり(生活費1年分以上)
これらの条件の時、株式型、債権型、コモディティ型、REIT型の中から一つだけ、投資信託を選ぶ。
株式型が最も適していると考える理由
条件を考慮した上で、個人的におすすめの投資信託は「株式型」です。
以下に、それぞれの条件に対する根拠を解説します。
長期的な保有が前提: 株式型投資信託は長期的な成長を期待できるため、少なくとも20年以上の運用に適しています。株式市場は時間の経過とともに成長する傾向があります。
新NISA、iDeCoを利用して非課税枠を活用: 株式型投資信託は、その成長性から非課税枠を効果的に活用することができます。将来的なキャピタルゲインは非課税となり、収益を最大化できます。
税金面を考慮して配当再投資型: 株式型投資信託の中には配当を再投資するタイプもあります。このような選択をすることで、配当にかかる税金を最小限に抑えながら、資産を増やすことができます。
目的は資産を増やすこと: 株式市場はリスクがありますが、そのリスクに見合ったリターンが期待できます。目的が資産を増やすことであるならば、株式型投資信託がその目標に向けた最適な選択肢と言えます。
現金に余裕あり: 株式市場は変動がありますが、20年以上の長期運用を前提とする場合、市場の変動に対する余裕が生まれます。そのため、長期投資に適した株式型投資信託を選ぶことができます。
このように、条件に基づいて株式型投資信託がおすすめされます。その理由は、長期的な成長性、非課税枠の活用、配当再投資の利点などが挙げられます。
他の投資信託が非課税枠利用に適さないと考える理由
債権型投資信託
長期的な成長が期待できない: 債権型投資信託は、主に債券市場に投資するため、長期的な成長が限定されています。そのため、20年以上の運用には不向き。
非課税枠の効率的な活用が難しい: 債権型投資信託のリターンは比較的低く、非課税枠を最大限に活用することが難しい。
コモディティ型投資信託
長期的な利益や値上がりが期待できない: コモディティ型投資信託は、原油や金などの商品に連動しています。これらの商品は価格の変動が激しいため、長期的な利益や値上がりが期待できない。
非課税枠の効率的な利用が難しい: コモディティ型投資信託はリターンが安定せず、非課税枠を効率的に活用することが難しい。
REIT型投資信託
価値が減価償却される: 不動産投資信託(REIT)は、不動産に投資するため、その価値が時間の経過とともに減価償却されます。このため、長期的な投資には適していない。
非課税枠の効率的な利用が難しい: REIT型投資信託は配当が発生しやすいですが、その配当は課税される可能性があり、非課税枠を効率的に活用することが難しい。
以上の理由から、債権型、コモディティ型、REIT型投資信託は、20年以上の長期運用や非課税枠の効率的な活用を考える上でベストな選択肢ではないと考えます。
まとめ
投資信託を選ぶ際には、条件に合致した選択肢を慎重に考える必要があります。新NISAやiDeCoを活用するためには、株式型投資信託が最適な選択肢であることが示されました。
ただし、これはあくまで一つだけ選ぶならという今回の条件に基づいたものであり、複数の投資信託を組み合わせてリスク分散することも有意義な選択肢です。
自身のリスク許容度や投資スタイルに適した商品選択、資金管理を行うことが最も重要です。
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