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【ハリストレード?】 カマラ・ハリス氏の主な政策、世界経済、為替への影響

カマラ・ハリス氏は現在の副大統領として、2024年の大統領選挙に向けた選挙戦に取り組んでいます。この記事では、彼女の選挙戦の概要、主な政策、地政学問題への対応、ドナルド・トランプ前大統領との対比、そして選挙の課題について詳しく見ていきます。

選挙戦の概要

支持率の推移

カマラ・ハリス氏の支持率は、就任当初から上昇と下降を繰り返してきました。最近の調査では、彼女の支持率は約40%前後を推移しています。

ロイター/イプソスが実施した最新の世論調査によると、11月の米大統領選に向けて民主党の大統領候補となる見通しのハリス副大統領と共和党候補のトランプ前大統領の支持率がほぼ拮抗している。
28日までの3日間、登録有権者876人を含む米国の成人1025人を対象にオンラインで実施された調査によると、ハリス氏の支持率は43%、トランプ氏は42%で、ハリス氏がわずか1%ポイントリードしている。

約1週間前の調査では、ハリス氏への支持が44%、トランプ氏が42%となっていた。

ハリス氏の支持層は主に都市部に住む有権者、若者、女性が中心です。

指名を受けるまでの流れ

ハリス氏は、2020年の大統領選挙でジョー・バイデン氏の副大統領候補として選ばれ、その後、副大統領に就任しました。2024年の選挙では、バイデン氏が再選を断念し、米民主党全国委員会のハリソン委員長は2日、ハリス副大統領(59)が、11月の大統領選に向けた党の候補指名を確定させたと明らかにした。

主な政策

経済政策

  • 最低賃金の引き上げ: 全国的な最低賃金を15ドルに引き上げることを目指しています。
  • 気候変動対策: クリーンエネルギーへの投資を拡大し、温室効果ガスの排出を削減する政策を推進しています。

社会政策

  • ヘルスケアの拡充: 国民皆保険制度を目指し、医療アクセスの改善を図ります。
  • 教育改革: 公立学校への投資を拡大し、大学の学費負担を軽減する政策を推進しています。

地政学問題への対応

ロシア・ウクライナ問題

ハリス氏はロシアの侵攻に対して厳しい制裁を支持し、ウクライナへの支援を強化する方針を示しています。彼女はNATOとの協力を重視し、欧州の安全保障を強化するための措置を講じています。

イスラエル・パレスチナ問題

ハリス氏はイスラエルの安全保障を支持しつつ、パレスチナとの和平プロセスを推進する立場を取っています。二国家解決を目指し、両国間の対話を促進しています

台湾有事

ハリス氏は台湾の防衛を強化し、中国の軍事的圧力に対抗するための措置を支持しています。アジア太平洋地域の安定と安全を確保するため、同盟国との協力を強化する方針です。

トランプ氏との対比

政策の対比

  • 経済政策: ハリス氏は最低賃金引き上げやクリーンエネルギーへの投資を重視する一方、トランプ氏は減税と規制緩和を主張しています。
  • 社会政策: ハリス氏は医療と教育の拡充を目指す一方、トランプ氏は民間主導の改革を推進しています。

地政学問題の対比

  • ロシア・ウクライナ問題: ハリス氏は制裁と支援を強調する一方、トランプ氏はロシアとの関係改善を重視しています。
  • イスラエル・パレスチナ問題: ハリス氏は二国家解決を支持する一方、トランプ氏はイスラエル寄りの政策を継続しています。

ハリス氏の選挙の課題

支持率の低さ

ハリス氏の支持率は低迷しており、これが選挙戦における大きな課題となっています。特に、一部の有権者からはリーダーシップや政策実行力に疑問が呈されています。

トランプ氏との対決

トランプ氏との対決は避けられず、彼の強固な支持基盤に対抗するためには、ハリス氏は支持層の拡大と一貫したメッセージの発信が求められます。

ハリス氏の経済政策と恩恵を受けるセクター

クリーンエネルギー

ハリス氏の経済政策の中心には、クリーンエネルギーへの大規模な投資があります。再生可能エネルギー企業や電気自動車(EV)メーカー、環境技術企業が恩恵を受けるでしょう。具体的には、太陽光発電や風力発電、バッテリーストレージ技術に関連する企業が成長する可能性が高いです。

インフラ投資

ハリス氏は、インフラの改善と近代化を目指しています。これにより、建設業界、インフラ関連の企業、公共交通機関の企業が恩恵を受けるでしょう。特に、道路、橋梁、公共交通機関の改修・拡張に関連するプロジェクトが増えることが期待されます。

ヘルスケア

ハリス氏は国民皆保険制度の導入を目指しており、医療機関や製薬企業、健康管理関連の企業が恩恵を受ける可能性があります。医療アクセスの改善により、医療サービスの需要が増加し、関連企業の収益が増加するでしょう。

トランプ氏の経済政策と恩恵を受けるセクターとの対比

エネルギー政策

トランプ氏は、石油・ガス産業の規制緩和を支持しており、化石燃料企業が恩恵を受ける可能性があります。これに対して、ハリス氏のクリーンエネルギー重視の政策は、従来のエネルギー産業には不利に働くでしょう。

減税政策

トランプ氏は、大規模な減税政策を推進し、企業全般が恩恵を受ける可能性があります。特に、大企業や富裕層に対する減税が強調されています。一方、ハリス氏は減税よりも社会福祉やインフラ投資を重視しています。

為替レートへの影響

ハリス氏の政策が実行されると、クリーンエネルギー投資やインフラ整備による経済成長が期待され、ドル高の要因となる可能性があります。特に、投資家が米国の経済成長に期待を寄せる場合、ドルの需要が高まるでしょう。

一方、トランプ氏の再選が決定すると、減税と規制緩和による企業利益の増加が期待され、短期的にはドル高を招く可能性があります。しかし、国際的な貿易摩擦の懸念が再燃する可能性もあり、長期的にはドル安のリスクも考えられます。

米国株、日本株、世界市場への影響

米国株

ハリス氏が大統領になった場合、クリーンエネルギーやインフラ関連株が上昇する可能性があります。また、医療セクターも恩恵を受けるでしょう。一方、トランプ氏の再選が決定すると、エネルギー株や金融株が上昇する可能性があります。

日本株

ハリス氏の政策が実行されると、日本のクリーンエネルギー関連企業やインフラ関連企業が恩恵を受ける可能性があります。特に、環境技術を持つ企業やEV関連の部品メーカーが注目されるでしょう。

世界市場

ハリス氏の政策が実行されると、グローバルなクリーンエネルギー市場が拡大し、関連する国際企業が恩恵を受ける可能性があります。また、インフラ投資が世界経済に波及効果をもたらすことが期待されます。トランプ氏の再選が決定すると、貿易摩擦の再燃が懸念されるため、世界市場は不安定になる可能性があります。

総括

ハリス氏は、2024年の大統領選挙に向けて様々な課題に直面しています。彼女の政策や地政学問題への対応は、ドナルド・トランプ前大統領とは対照的であり、選挙戦において重要な論点となるでしょう。
少し前まで「確トラ」と言われていたにも関わらず拮抗といえる状況まで盛り返しており今後の選挙戦が分からなくなってきました。
個人的にはこの支持率の上昇はハリス氏自身の力というよりは、バイデン氏の続投に不安を抱えていた民主党支持層が戻ってきただけでありハリス氏自身の力による影響は少ないと思っています。
これからハリス氏が大統領選でトランプ氏と真っ向勝負を挑むにはハリス氏自身の強みをアピールしてトランプ氏との違いを前面に出していく必要がありそうです。

米国大統領選どちらが勝っても大国アメリカの新大統領誕生ということで日米だけでなく世界的に大きな影響が出るのは間違いないです。
「確トラ」の勢いが衰えた今、マクロ的な視点で米国大統領選の大きな流れに注目していきましょう。

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